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2010年11月17日 (水)

講演「文化と編纂の準備とVIC

101117_080156  昨日は週に一度の研究日。一昨日の王子製紙研究所訪問で疲れたのと、若干の家事も優先して、休み。このごろまた忙しくなって研究日の曜日が決められない。
 ところが、サラ・パレッキー病にかかってしまう。息子のアメリカにいる友人が送ってくれた『BODY WORK』。これを読み始めると「時間が!」という訳で、買わないでいたところ、彼からの誕生日の贈り物(62歳)。
 朝、これにはまりだして、これはまずいと『BODY WORK』をもたずに自転車で出る。稲毛駅からの道と国道の角のあたりにある本当に狭い喫茶店に行って、「義経」論を再開。そのあと午後は稲毛から遠くへ走って、帰宅途中のファミリーレストランで続き。日曜日に走れなかったので、ともかくも脚の大筋肉を使う。
 義経は、「鎌倉の頼朝と義経」から書き出したが、ここ一月ほどは、NHKから出した『義経の登場』の追補に入っていた。これが昨日の作業でだいたい終わり。
 夜はさぼって『BODY WORK』に没入。明け方に目が覚めて、結局、450頁のうち、150ページまで。問題の焦点が、イラク侵略の時に軍務を請け負ったセキュリティサービス企業の暗部に関わることがわかったところで、時間切れ。いま、朝の電車の中だが、『BODY WORK』は自宅に置き去り、これを持ってくると何もできなくなる。
 内容は重たいものになると思うので、また別にして、驚くのは、アメリカ社会の情報化の様子。個人個人が携帯電話とWEBの網の目の中にもぐっているとでもいうのだろうか。あるいは脳細胞の活動の外部化を表現する電磁波ゾーンを身体の被覆のようにして、いわば自分の配線を露出して歩き回っているとでもいうのだろうか。個人関係の中にまで深く情報電磁波が入り込んでいるアメリカ都市の日常生活がみえるような気がする。PI・VICの生活は、現実に存在している情報電磁波社会の日常を描く点でも出色。とくに経済条件をふくめて個人情報がネットワークで検索可能で、それを検索し、統合する個人データベース提供の企業がネットワーク上に存在しているというのに驚く。これはおそらく事実なのだろう。これがあるから、サブプライムローンなどという金融商品が流通する訳だ。何というアメリカ社会。
 しかし、情報化のレヴェルの深化は、一面で商品経済における商品の価値が自分の言葉をもって語り出すということなのかもしれないと考えさせられる。商品の価値は効用あるいは効用価値の体系によって表現されるが、このいわゆる相対的価値形態が、自分の情報語をもち始めるとどうなるかという問題である。たとえば、商品がどこで生産され、どのように流通するかということが、逐一、トレースできるようになるというのは、商品流通の形態を変えていく。生産と流通の前提として、情報が先行的に流れてしまうという訳だ。もちろん、商品流通の無意識性はもとより残るとしても、少なくともその部分部分が自分を表現し始める。これは一般言語としての貨幣化がある部分で相対化されるということなのではないか。この問題を透視することが情報社会論の基本なのではないか。これは夢想、あるいは禅狂で、私の理論病だが、ともかくパレッキーの新しい本への中毒は、頭と気分を活性化させる。
 来週は、函館で「文化と編纂」という講演会で話をする予定。題は、「史料の編纂と歴史情報の共有ー東京大学史料編纂所での経験から」。VICは、これをやってから年末の楽しみにしていたのだが、話が関係しないという訳ではない。
 下記が講演概要としてすでに御渡ししたもの。パワーポイントを用意しなければ。
 「文化と編纂」という問題の立て方に感心しました。「編纂」に近い言葉に「編集」がありますが、「編纂」とは、もっと学術研究に近い場所で、知識を組み立て、蓄積することそのものです。「編纂」とは何かについて、最近の『竹取物語』の編纂の経験から説き起こし、歴史の情報と知識の共有について御話ししたいと思います。また史料編纂所と函館の博物館・図書館とは関係が深く、アーカイヴズ・図書館・大学(アカデミー)の関係についても考え直してみたいと思います。
 以上を総武線・地下鉄で書いて、本郷へ。先週ぐらいから、本郷三丁目の角にあたらしいビッグイッシューの販売の人が立つようになった。一冊買って職場へ。うまく行くことを願う。

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