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2013年9月 6日 (金)

98地震火山。学術フォーラム「地殻災害の軽減と学術・教育」の事務

 昨日は学術会議へ。企画課の方々とあって、11月16日に開催予定の「地殻災害の軽減と学術・教育」という学術会議の学術フォーラムの事務手続きの相談。久しぶりに出て、疲れて帰り、ビールを飲んで、さらに加賀の小堀酒造からいただいた梅酒がうまく、早々に寝てしまう。この梅酒が、昔、家で祖母が作ってくれた梅酒とよく似た自家製という感じのもの。さっき目覚める。朝、4時30分。
 学術会議の学術フォーラムのための予算が少なく、何ということであろうと帰りの電車の中で考え、事務のまとめを自宅でする気がせず、途中の喫茶店でやっていたのが疲れた理由。事務の人によると、学術会議の予算は10億ないという。昨年聞いたところでは、安倍自民党政権は学術会議の予算に冷たいということ。もちろん、10億というのは大きな金額である。しかし、いま、ちょっとしたビルを立てるだけでも2億はかかる。資産1億などという人も多いだろう。つまり、退職後25年・30年間生きるとして、一人年150万の生活費としても、(年金がないとすれば)夫婦二人で一億は必要な訳だ。これはあくまでも一般論だが、そうだとすると、そういう人の個人資産、10人分ということである。これは「日本学術会議」という団体の予算としてはいかにも少ない。
 「地殻災害の軽減と学術・教育」というフォーラムは、地震学・火山学・地質学・地理学・歴史学(文献・考古)、防災研究、防災教育の8分野が集まって、議論しようという会議である。東日本大震災の後、地震学・火山学を中心とした自然科学分野と実学としての人文社会科学の相互連携の必要が明瞭となっていることは明瞭で、歴史地震・噴火の史料や発掘痕跡の分析などの災害要因にかかわる文理融合研究、地球科学の発展と地震列島における防災教育・地学教育の在り方の再検討、地殻災害の予知・警告や危機管理に関わる情報論、減災と経済計画・国土計画の在り方などについて議論しようというものだ。
 このフォーラムは、学術会議の史学委員会、地球惑星科学委員会、地域研究委員会の主催。私は、科学技術学術審議会・測地学分科会・地震火山部会・次期計画検討委員会の専門委員に動員された関係で、その延長線上で、世話人の下で実務をとっている。測地学分科会の2014年よりの五ヶ年の地震・火山噴火予知に関する観測・研究計画の検討に参加したのだが、秋には科学技術学術審議会の総会にかける方向で、いまパブリックコメントに入っている。
 こういう文理融合研究は、社会的に必要なものであると考えるので、昨年から相当の時間をつかって参加してきたが、学術・科学に対する、日本国家(政府・財界・多数政党)のひどい冷たさというものにあきれる。そうであろうとは知っていたが、ここまで冷たいというのは、多数政党の政治家なる存在が、ようするに愚かさをもって職業としているためである。日本には様々な職業があるが愚かでなければできない職業というのは、多数政党の政治家をもって最とするということであろう。そこには本来、どのような職業にとっても必要な多様性というものがなく、一種の身分的扮装としての愚かさがお坊ちゃんの上に居直っているということである。身分的同一性としての愚かさ。そして集団的居直りはさかのぼっていくと腹黒さになるというのが社会法則く。ここまでというのは怒りの対象であり、怒りはどのような場合も疲れる。研究者の生活にとっては、あまりよい影響をもたらさない。
 朝、5時20分。新聞をみると、品川正治氏がなくなったと。
 千葉に九条の会の講演にこられときに、御挨拶をしたことがある。講演は中国での戦争経験と引き上げの経験。『世界』に連載されていた自伝も粛然とさせられる話であった。出征前にともかくカントを読み抜いた、そして日本火災海上保険の社長室にマルクスの全集をおいて読んだ、安保条約に反対する60年の国民会議の中で指導部にいた、昭和天皇死去のときに皇居での通夜に参加したなどというのも印象的な話し。
 我々の世代は、というよりも私のようにただの学者・研究者は、そういう粛然とさせられる経験をもたない。人間としては二級である。私も、そろそろ二級の人間が怒っていてもしょうがないと悟らねばならない。

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