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2015年1月29日 (木)

辺野古の状況が十分に報道されない状態が続いている。

 辺野古の状況が十分に報道されない状態が続いている。後藤さんの救出と、それに関わるイスラム国の情報は重要な記事である。救出にむけ可能なすべての動きが進捗し、事態が好転することを望む。
 
 しかし、拙宅でとっている東京新聞には、昨日28日夕刊、本日29日朝刊、本日夕刊には辺野古についての記事がまったくない。

 ネットで他紙の報道をみたところ、毎日のみが、下記のような記事を載せていた。

「防衛局:辺野古に大型ブイ設置 仮桟橋設置へ準備加速」2015年01月29日
 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設作業で28日、沖縄防衛局は大型作業船などで臨時制限区域沿いにコンクリートブロックを投下した後、海面から高さ約3メートルの大型の浮標灯(ブイ)2基を設置した。水深の深い12カ所のボーリング調査や事実上の埋め立て工事となる仮設桟橋設置工事に向け、立ち入り制限区域を明示する作業の一環。28日は翁長雄志知事が設置した埋め立て承認の取り消しや撤回を検討する検証委員会の準備会合が開かれたが、国側は移設作業を加速化させている。

 28日の作業は午前9時半から始まり、午前10時半と午後1時半ごろ、大型クレーン船に並べられていた大型ブイが中型の作業船に移され、瀬嵩区側の制限区域沿いに設置された。関係者によると、同様の大型ブイは大浦湾側だけでも制限区域に沿って23基設置されるという。

 米軍キャンプ・シュワブ沿岸の浮桟橋付近では、浮きが付いた足場のような四角い枠を準備する作業も確認された。

 移設に反対する市民らはカヌー16艇と抗議船で油防止膜(オイルフェンス)にしがみつき、大型ブイを設置する作業船や抗議行動を阻む海上保安庁に「作業をやめて」と繰り返し訴えた。午前10時5分ごろには、臨時制限区域外を航行する抗議船が、海上保安庁によって約30分間にわたり、拘束される場面もあった。(琉球新報)

 以上、毎日新聞電子版より

 ところが、最後に(琉球新報)とあるので、気になって琉球新報の電子情報をみたところ、同一の記事がのっていた。正確なところを確認する手段はなく、あるいは紙面それ自身をみれば独自取材もあるのかもしれないが、この限りでは、ようするに、毎日新聞は、琉球新報の記事を転載したということである(これは推測なので御許し願いたい)。

 繰り返しとなるが、こういう状況はおかしい。少なくとも一面に載せるべきことであり、紙面の余裕もあるはずである。

 巨大なコンクリートブロックを投下しているということは海底・海面の埋め立て開始ということである。私には、そこまで言っていいのかどうか、正直なところ躊躇があるが、しかし、この列島のなかで行われていることの基本を知らずに、知らせずに事態が進んでいるということは、マスコミ各紙も事態に荷担しているということではないだろうか。もし、事実そうであるとすれば、事はマスコミ企業新聞社すべてに関わる以上、異様なことである。
 
 イスラム国のテロ行動はアメリカ軍の行動に関わって行われている以上、同時進行している沖縄における状況を情報として提供するべきことは当然のことである。客観的な報道というのは、そういうことであるはずである。

 組織体としてのマスコミ新聞は、そういう通常の判断さえもできなくなっているのか。

 繰り返しとなるが、これは浮き足立っているとしかいいようがない問題で、本格的な検討を必要とする問題であろうと思う。

 なぜ日本のマスコミが、こうなっているのか。正直、私にはよくわからないことで、メディア論の研究者の意見を聞きたいところである。

 まさか各社が記者を沖縄に派遣していないのであろうか。しかるべき経験と見識のある複数からなる記者集団を沖縄に派遣・常駐させていないのではないかといことが疑われる。もしそうだとすれば、企業の最悪の官僚化であろう。

 中東の状況について、日本のジャーナリズムのみが新聞社専属の(あるいは明瞭な契約の下に)ジャーナリストを派遣せず、フリーのジャーナリストに依拠した報道をしてきたという問題があることはよく知られている。(少なくとも態度としては)それと同じようなことが沖縄に対しても行われているということなのかということが疑われる。

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