老子57
老子57
国には正義が必要であり、
争いを収めるには人の意表にでなければならない。
しかし世界が求めているのは無為だ。
世界に制約が多ければ人の心は貧しくなり、
人の心がとがってくれば、
国は混沌にしずむ。
そうなれば人の智恵は
よくは働かない。
法律を守れといいながら
国は盗賊の家になっていく。
私はいいたい。
無為が広がって人に影響し、
誰もが静かな明け暮れを好んで
人が正義に生き、
誰もが無事に生きる中で
暮らしの豊かさが広がり、
そして誰もが無欲になる中で
素朴という原初の徳がみなおされることを
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