非戦の思想。
ながく日本友和会で活動している友人からきたメールのなかに入っていた昨年5月に横浜港南台教会での池住義憲氏の(名古屋高裁、自衛隊イラク派遣違憲判決の訴訟原告団代表)の講演の一部から。
紀元前8世紀 旧約聖書「イザヤ書」2:4
「彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かつて剣を上げ
ずもはや戦うことを学ばない」
紀元前5世紀 「法句経」(釈尊の言葉と大乗仏教の教え)
「殺すな、殺させるな、殺すことを許すな」
1~2世紀新約聖書「マタイによる福音書」26:52
「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる」
1899年 オランダ・ハーグで開催された「第一回世界平和会議」
特定の戦争の解決のためではなく、軍縮、戦争の防止、紛争の平和的解決のための恒
久的な国際法を創り出すことを目的として開催。
1903年 内村鑑三「非戦論」
「余は日露非開戦論者であるばかりではない。戦争絶対廃止論者である。戦争は人を殺
すことである。そうして人を殺すことは大罪悪である。そうして大罪悪を犯して、個人
も国家も永久に利益を収め得ようはずはない」(『非戦論』山本泰次郎編、角川文庫)
1926年 内村鑑三「新文明論」
「わが日本が国家的宣言を発して、国家の武装解除を宣言し、こうして全世界に戦争の
ない新文明を招来し得るなら、それはなんと素晴らしい日であろう」(英文論説『新文明』)
1928年「パリ不戦条約」(戦争放棄に関する条約)第1条
「締結国は、国際紛争解決のための戦争に訴うることを非とし、かつその相互関係にお
いて国家の政策の手段としての戦争を放棄することを、その各自に人民の名において厳
粛に宣言す」
1945年「国連憲章」第1章2条4
「すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いか
なる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また国際連合の目的と両立しない他
のいかなる方法によるものも慎まなければならない」
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