今日の日記
甘利経済再生相の現金受領疑惑が報じられている。国会討議から行って経済犯罪である可能性が高い。そういう人物が経済政策の根本に関わるTPPの」担当大臣であるこの内閣は根本から腐っている。腐臭というものが伝染的なものであることが心配なことだ。これに対しては、朝でも、怒りしか有効でない。
昨日は久しぶりに2時過ぎまで原稿。長岡京での藤原種継暗殺事件の再検討の作業である。奈良王朝から平安王朝、奈良時代から山城時代への変化・移行における決定的な事件なので、研究史を追跡するので終わる。これは桓武・早良の即位・立太子を王権構造、王権政治史プロパーの問題として解明することと、国家の遷都による形態の変化の双方をとかねばならないので、手間がかかる。これが地震に直結してくるというのが私の構想。
朝は新聞を読んで「あまりに」不快。さすがに疲れて少し寝て『ヤマザキマリのリスボン日記』を読んでいた。爆笑。それで考えたが腐臭に有効なのは、まずは笑いか。嘲笑ではなく、笑い。「裸の王様」への笑い。
考えてみると、歴史家の仕事にはあまり笑いがない。それは学術一般のことかも知れないが、どうだろうか。『日本史学』(人文書院)で中井久夫『治療文化論』についてふれたが、中井は「歴史に興味を持つ人すなわち過去に興味を持つ人は、執着性気質が多い」といっている。
「日本社会の中での歴史学の社会的責務は重い。歴史家のなかには私もふくめて文学好きが高じて、歴史学の世界に迷い込んでしまったというタイプがいる。重たい職業世界でしんねりむっつりと史料を読み続けているのは、うまく処理しないと心身の負担が多い」。これは笑いがないというのと同じことか
市民連合の集会「2016年をどう戦い抜くか」で柄谷行人氏が「九条を実行することは日本人ができる唯一の普遍的行為である」といって講演「憲法9条の今日的意義」を閉じたのを聞いた。たしかに憲法の名をもって不戦を維持し、宣言することは日本しかできない世界史的な巡り合わせになっている。
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