BLOGOS

著書

twitter

講演・取材依頼

  • アドレスmihotateあっとまーくkk.alumni.u-tokyo.ac.jp

公開・ダウンロード可能論文

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

« 岡本太郎記念館 が「企画展、「生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-」を開催する | トップページ | B・サンダースがアフリカ系の支持を集める条件 »

2016年2月21日 (日)

ネバダの結果とスーパーチューズデイの予測

 ネバダの民主党の党員集会の結果は、クリントンとサンダースの差が4ポイントというところまで接近したことを示している。最後に幾つかの情報を私訳しておいた。

 とくに大きいのは、一部の報道とは違って、クリントンがヒスパニック系で強いという前評判が、はじめて覆ったことだ。ラテンアメリカ系の人びとへの出口調査で、サンダースは8ポイントの差をつけて、クリントンを追い抜いた。

 この傾向は全国的に拡大するものと思われる。全国の世論調査でも、クリントンとサンダースの支持率はほぼクロスするところまでいっている。
Sandasu_poll_2

 ヒスパニックとアフリカンの間での支持がサンダースに向かうのは必然的なことであろう。アフリカンの中では議員の支持は依然としてクリントンが強いが、著名な牧師さんたちの支持はサンダースに向かっている。

 こうなると、最初はとても予想できなかったことだが、スーパーチューズデイの後もサンダースが民主党の指名選挙のトップメンバーとして残る可能性が高くなったといえるだろう。
 
 全体の状況がどう展開するかは、共和党・民主党の関係の在り方、トランプの優位がどう反応するかなど、専門家ではない私にはわからない。

 しかし、重要なのは、3月に入ってもサンダースの強力なメッセージを発信しつづけた場合の、日本の状況への影響である。

 日本の政治はアメリカが風邪をひけば日本は肺炎になるというのは、よくいわれたことだが、逆にいうと、それは、よかれあしかれ、アメリカの熱気は、日本に伝染しやすいということである。

 実際、サンダースが加わった70年前後のアメリカの公民権運動、ベトナム反戦運動は、日本の政治に実に大きな影響をあたえた。これはネットワークの発達した今日ではさらに増幅した相互影響があるだろう。先日の五野党の選挙協定をふくむ合意は意味が大きくなるかもしれない。

 日本とアメリカの政治情勢が響きあう、政治の国内的契機と国際的契機が相互影響するということは、現代世界では、社会のなかに議論を引き起こすもっとも大きな条件になる。

 先日の自民・丸山和也議員の「奴隷がアメリカの大統領になるなんて...」などという発言が世界中に広がった事態は、今後も起こる可能性が高く、日本の政治局面は、そのような横波に対してきわめて無防備である。しかも、今回の場合はアメリカからの横波であって、日本の政治風土からすると、確実な影響をあたえるだろう。
 
 グローバル化の時代というのは、政治よりも経済、経済よりも情報の流れが速いという時代として始まったが、政治の動きもそれなりに早くなるとすると、日本の現在の支配的政治家には気が休まらない状態が続くだろう。

 しかも、その基礎に現在の日本の国家システムが経済を統括できないのではないかという世界の目があるから、なかなか厳しい時代になる。

 ジャーナリズムも現在の政府ではなく、日本の国家と国の過去と将来自身を中心にものを考えることを強制されるはずである。

 
 そういう観点からすると、現在の内閣と政府それ自身の違いさえもふまえないようなジャーナリズムが存在することは信じられない事態である。
 
 そもそも、学術の用語では、内閣と政府が違うものだというのは自明なことである。内閣は変わる。そして政府も国家それ自体ではない。さらに国家も国民とは違うというのは社会科学の常識である。

 そして、普通の歴史家の立場からすれば、さらに現在の国民と過去の国民は違い、現在の国民は将来の国民のみでなく過去の国民と歴史に責任をもたざるをえないというのが健全な歴史意識である。そして、第二次大戦後の歴史学は、こういう過去・現在・未来についての考え方を「国民」に限らず、世界史の上にまで拡張することを最終的な目標としてきた。

 私たちの世代の歴史家は、家永先生の教科書訴訟における杉本判決が「政府と国家は違う」と述べたことに教え、政府と国家を同じものであると感じるのは、異なる概念を同一視するものであるということを教えられた世代である。

 それにしても、「奴隷がアメリカの大統領になるなんて...」などという発言をし、それがどういう反応をもたらすかの実感と予測がない「国会議員」がいるというのは、驚愕の対象である。

 迂闊なことに、そこまでとは思っていなかった。この驚愕を前提にして学問をやっていかざるをえないということが幸せなことか。あるいは学問にとって不幸なことか。それは私にはよくわからない。、

ネバダの民主党のについてのバーニー自身のメール:【ネバダの結果】。(Democratic Undergroundから)

 ネバダの最終結果が入ってきた。私たちは若干少ないといってもクリントンとほとんど同数の代議員を確保して、他の州に向かうことになるようだ。

 私は、この結果が意味するものについて完全にはっきりとさせることが必要だと思う。:

 ネバダは、クリントンの選挙運動にとっては「おあつらえ」の州で、彼女は40ポイントのリードを確保していた。

 しかし、今日、私たちは、この国の政治経済を支配するエスタブリッシュメントを麻痺させるようなメッセージを送った。わたしたちのキャンペーンは、どこでも勝つことができるということだ。

 来月は、26の予備選挙と党員集会が幹部会がある。私たちの運動がもたらしたこの間の3つの明瞭な結果は、私たちの対立候補と彼女の政治資金組織に資金を供給している百万長者や億万長者から強硬な反応を呼び起こすでしょう。

 私たちは彼らのベストショットを迎える用意をしましょう。それはすぐそこです。

 今夜から我々のキャンペーンへの支援をお願いします。我々はこの民主党予備選とホワイトハウスを勝ち取り、億万長者の階級から、この国を取り戻すでしょう。
 
 私たちはまだ投票されていない州で、劇的な勢いで差を詰めています。私たちの政治革命が成功する道は確実に開きつつあります。
 
 一緒に立ち上がり続けるならば、私たちは勝ち続くことができます。
 連帯を、
               バーニー・サンダーズ

【B・サンダース】プレス・リリース。
ネバダにおいて、サンダーズはラテンアメリカ系投票で勝利した
2016年2月20日

 サンダーズ上院議員は、ネバダの党員集会で、クリントンに50ポイントも負けていたところから、4ポイントにまで迫った。
 サンダースがネバダでそこまでの支持をえた鍵は、彼がラテンアメリカ系有権者からの強い賛意をえたことにある。

 出口調査によると、サンダーズはラテンアメリカ系有権者の間で8ポイントの差をつけて勝っている。

 バーニーの副政治部長の一人、アーテューロ・カルモナは“私たちが、今日、知ったのは、ヒラリー・クリントンがラテンアメリカ系有権者を強く囲い込んでいるというのは一種の神話に過ぎなかったということだ”。

 “ラテンアメリカ系コミュニティは、移民制度を改革し、大多数の家族のための経済というバーニーサンダースのメッセージに強く反応した。

 これは、今後、コロラド、アリゾナ、テキサス、そしてカリフォルニアなどの諸州に進んでいく段階できわめて重要な達成となった“

« 岡本太郎記念館 が「企画展、「生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-」を開催する | トップページ | B・サンダースがアフリカ系の支持を集める条件 »

バーニー・サンダースとアメリカ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 岡本太郎記念館 が「企画展、「生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-」を開催する | トップページ | B・サンダースがアフリカ系の支持を集める条件 »