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2017年4月10日 (月)

スウィージーの『革命後の社会』のノート作り

 今日は病院で検査。スウィージーの『革命後の社会』のノート作りをしていた。私たちの世代だとレオ・ヒューバーマン(高校のM先生の推薦)からスウィージー、マグドフという形で、アメリカの革新思想の勉強をした。そしてパッペンハイムの『近代人の疎外』。なつかしい。いまだに価値があると思う。


 私たちの世代の役割は、やはりあのベトナムの反戦運動、沖縄の「返還」運動、アメリカの公民権運動、そして「学生運動」の時代のもっていた問題、解けなかった問題をもう一度捉え直すことだと思う。さらに荒涼たる風景に世界はみえるが、世代的感傷でなく、ともかく貫かれてきたものもあるのだから。

 アメリカと日本の先進派の思想と学問の関係。それはあの時代、実を結ばずに終わったが、それを縒り直したいと思う。それは戦後思想と「思想の科学」の再評価につながる。日本の歴史学はヨーロッパ史が強すぎて、都留さんと鶴見俊輔氏の仕事の意味、そして講座『アメリカ思想史』の意味を軽視してきた。

 こういうことを考える条件もおそらく整ってきている。

 経済学ではおそらく宇沢弘文氏の仕事が大きいのだろう。ヴェブレンの仕事からケインズーーガルブレイスへの流れをアメリカ経済学との関係で追ってきた仕事。これはアメリカ思想に内在して問題を捉える上では大事なことだ。ヴェブレン『有閑階級の理論』は読み損ねていたが、新訳を買った。

 私のような経歴だと、ウェーバーとパーソンズが次の問題だが、もうパーソンズの勉強をする時間はないから、ロバート・ベラを読み直すことだ。これはできそうな感じがする。

 しかし、もっとも難しいのは、W・ジェームズとプラグマティズムだろう。、そこまでは私の担当ではないが、ジェームズの周辺の神秘主義、スウェデンボルグの影響は、ケーラスを通じて鈴木大拙にも及んでいることを知った(『『日本史学』(人文書院)で紹介した安藤礼二『場所と生霊』)。

 講座『アメリカ思想史』は二巻目しかもっていないが、戦前からの講座派的アメリカ史の研究者、菊池謙一氏の仕事は見事なもの。ここでの歴史学・哲学・文学の研究の協働が維持できなかった理由は、おそらく戦後政治史の激動に深く関わっている。

 アメリカと日本の先進派の思想と学問の関係縒り直すためには、いろいろなことをたぐり寄せなければならないはずだ。大塚久雄先生が、アメリカ思想に深い興味をもたれていたことを思い出す。
 

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