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2017年9月16日 (土)

明治大学公開講座で講演「日本の神話と地震・火山」

 明治大学の公開講座で「日本の神話と地震・火山」という講演を四回やります。
 一〇月毎週金曜日。午後3時から5時。駿河台校舎。


日本の神話と地震・火山」
 日本の神話には地震火山神話という性格が強いことを全体として説明します。「天孫降臨」神話、「神武東征」神話という、これまでの神話論では扱いにくい神話の解釈に地震・噴火のイメージを読み込む仕事です。またそれが奈良時代に怨霊信仰に変化していく様子も説明したいと思います。それを通じて、日本の国土というものを考える機会になれば幸いです。


(1)「天孫降臨」神話とタカミムスヒ
 「天孫降臨」神話が火山神話であることを『古事記』『日本書紀』の史料から説明をします。まずタカミムスヒが「天地鎔造」の神といわれていることの意味についてふれ、ついで日本神話には天空の神話が少ないという津田左右吉以来の見解について反証し、「天孫降臨」神話が磐座降下、火山灰(稲米)降下、溶岩流噴出、火山雷のアナロジーであることを説明します。
(2)「神武東征」神話と前方後円墳
 「神武東征」神話は物語の筋として「天孫降臨」神話と一体のものです。そこに雷神タカミムスヒの神話がどう入っているかを示します。その上で、前方後円墳はタカミムスヒ神話を表現しているという持論を論じてみたいと思います。私は前方後円墳=壺型説をとっていますが、それについても関説します。
(3)地震火山神話とオオクニヌシ
 スサノヲとオオクニヌシは地霊として地震の神でした。それを説明した上で、根のカタスの国が火山の地下にある国と観念されていたこと、またオオクニヌシの地下からの脱出は火山火口からの脱出として描かれていることを説明します。さらに奈良時代でもっとも格の高い畿内の神が吉野のオオクニヌシ(おおなむち)神社であったことの意味を論じます。
(4)地震火山と怨霊
 奈良時代に地震火山神話は怨霊の観念に流れ込んでいきました。たとえば七三四年地震は長屋王の怨霊と受け止められ、聖武天皇は都を守るために大仏建立を計画したことがわかります(『歴史のなかの大地動乱』)。これは桓武天皇にとっても同じことで、平安京への移転は早良親王が地震の怨霊となったことの影響が決定的であったこと説明します。

 問い合わせ、申し込みは、明治大学リバティアカデミー事務局。https://academy.meiji.jp

Cci20170812_3


 
八月には、今の仕事の『老子』の注釈を終えて、神話論に取りかかる積もりですので、その話をやります。

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